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天才ギター少年 Mattrach

春の到来を実感させるような、つきぬけた青空。
本日のパリは晴天でした。

夜空には細い月がくっきりと現れた今夜、
MattRach(マトラシュ)というギタリストのコンサートに行ってきました。
開場30分前に会場につくも、既に長蛇の列。
「Cherche des billets! チケット買います」の紙を持った若者たちの姿も。
演奏が始まる頃にはライブハウスは超満員。
このコンサート、実は主役のMattrachにとって人生でたった2度目の一般ライブだとか。
にもかかわらず、この人気!

というのも、現在17歳のMattrach君、2年前頃からインターネットで天才ギター少年(当時15歳)として一躍話題になっている人物なのです。You tubeの彼のビデオは実に25万回以上も再生されたとか。彼がここまで注目を集めたのは、そのギターの腕前もさることながら、自作・独自アレンジ曲の完成度がとても高く、独特の魅力まで備えていることにあると思います。

mattrach Mattrach ”You”

インターネット上では、ドラムもシンセサイザーの音も、全て自分独りでつけて曲にしていましたが、ライブでは堂々バンドを率いての演奏です。会場には、お客さんに混じってご両親や親戚らしき方の姿も(話しているのが聞こえてきまして)。

バンドはドラム、ベース、シンセを従えての4人構成。
Mattrach以外はみんな30代〜40代くらいのベテランらしきバンドマンたち。

登場するなり激しいドラムのソロ!
絶妙なあわせでMattrachとベースが入っていきます。
細かい複雑なリズムの、疾走するような曲でも、4人の演奏は崩れることなく息ぴったり。
曲を重ねるごとに、ライブハウスに熱気が充満していきます。

客層を意識してか、今回はロック〜ハードロックの曲目が中心でした。
Mattrachのアコースティックな作品が好みなので、今回はそれが聞けなかったのが残念。
でも、Mattrachの音を、彼のプロ人生が始まったばかりの今聞くことができてよかった。

彼は、これから音楽の道を一直線に進もうとしているそうです。

* 「MattRach」 2月28日 ライブハウス La Scène (Bastille) にて

フェアトレードショップの店番

パリ9区にあるアーティザン・ドュ・モンド(Artisans du monde)というお店で店番の手伝いをさせてもらえることになりました。

ここでのお手伝いは無給。それでも、接客や他のスタッフとの会話を通して普段遣いのフランス語に触れることができるので、私にとっては願ってもない機会でございます。その上このお店、フランス中に160店舗(!)も展開しているのですが、面白いことに店員はみーんなボランティア。

実はこの「アーティザン・ドュ・モンド」、「世界の職人」という意味で、同名のNGOが運営しています。その名の通り、世界の様々な職人さんを支援する目的で設立され、公正な代価を支払って品物を世界各地の生産者組合から購入し、フランスで販売しています。つまり、いわゆるフェアトレードNGOです。

ヨーロッパではフェアトレードラベルも浸透し、スーパーでもフェアトレード商品が棚に並んでいるくらい、フェアトレード商品が一般に浸透しています。そんなわけで、フランスにも大小様々なフェアトレード団体がありますが、特にアーティザン・ドュ・モンドは他の団体に比べ骨太な理念を持ち続けているところが気に入っています。

どんなところが骨太かというと、例えば、フェアトレードラベルの導入や、大規模チェーンとの契約など、全ての新しいステップを丁寧に検討し、その判断が生産者にとって良い事かどうかを追求しているところなど。フェアトレードラベルは、ラベル取得のために行なう査察に資金がかかりすぎる(資金は全て生産者が負担することになっています)という理由で、積極導入していません。

また、大規模チェーンのスーパーマーケットから商品販売の要請もあったそうですが、これも、以下のふたつの理由からNOという結論に達したそうです。その理由は:

1. チェーンは売れなければ契約を打ち切る。打ち切られれば生産者は大量の在庫と借金を突然かかえることになる。それを避けるためには、チェーンと契約して突然販売量を増やすよりも、各店舗で確実に売り切れる量を少しずつ増やしていく方が良い。

2. チェーン販売すると、消費者側から生産者の顔は当然見えにくくなる。生産者と消費者を近づけるはずにフェアトレード製品が、他の工場生産物と同じように、陳列され、選択されるだけの商品になる。

また、別の点で勉強になるのが、ボランティアとの関わり方です。

前述したとおり、アーティザン・ドュ・モンドのお店はフランス全国に160店舗あるのですが、その全てのお店の販売員が、無給スタッフです。開店時間が11時ー19時なので、必然的に昼間のシゴトをしていない人が店番になります。退職した人や、夜のシゴトをやっている人、自由業(ミュージシャンとか)の人など・・・昼間が空いていない仕事人ボランティアは、イベントの手伝いなど別の形で関わっています。
そんなわけで、私が店番している9区のお店だけでも、100人くらいのボランティアがいるとか。単純計算で全国160店舗を数えると、1万人以上のボランティア!この人的ネットワーク、すごい!の一言です。

セーヌ川沿いペタンク

突然、ロンドンの友人から「Où es tu? (どこ)」とSMSが入った。
どうやらパリに来ているらしい。翌日、セーヌ川沿いでペタンクをすることに。

こういう突然の誘いをもらうと嬉しくなります。

なかなか会えない友人と久しぶりに会えそうな機会があると、「ひさしぶり」の挨拶から始まって前もって準備しないとならないように思ってしまいがちです。でも、いつもそうできるわけじゃないから会う機会が少なくなってしまうこともしばしば。彼のように、単純に「今日か明日あいてる?」と聞けば話は早いのですね。

とにかく、半日でも1時間でも、ときどき会えるのがいい。

さて、そうしてプレイすることになったペタンク。
南フランスで生まれた、おはじきのような球技です。

激しい身体のぶつかり合いや、息切れするような動きは、ないのが基本。

ゲームは2チームに分かれて行ないます。
まず最初に「ビュット」と呼ばれる球(ピンポン球よりもう一回り小さいサイズ)を親チームが放る。
あとは、手のひら大の鉄球(両チームとも6球もつ)をどれだけビュット近くに投げられるか、を競う。
単純明快ほほいのほい。

大人もこどももお年寄りも。だれでもできるペタンクです。

大人もこどももお年寄りも一緒に遊べるペタンクです

チームあたりの人数はたいてい最大3人までで、それ以下なら各チーム何人でもOK。コートの大きさも特に規定はなく、球を転がすのであまり広すぎなければいいという、なんともゆる〜い球技です。私たちがプレイしたセーヌ川沿いでは、サイズも形もいろいろなペタンクコートが並んでいました。

このフリー(自由)で気負わない感じが、気軽に遊べるペタンクの良さです。
そんなペタンクを真剣な面持ちでプレイするのが、また楽しい。

パリでは、夏場になるとセーヌ川沿いが歩行者天国となり突如ビーチが出現します。
砂浜エリアでは、水着姿ですっかりビーチ気分の方々が日光浴。
仰向けになったり腹ばいになったりと余念がない。

今回のペタンク場もこの「Paris Plage(パリの浜辺)」のひと区域だったのです。
ペタンク場では、ボールもコートも無料で借りられる。心憎いはからいです。
普段は車が絶えず渋滞の多いセーヌ沿いが、この季節はすっかり大人と子どもの遊び場です。

天気のよい日はお散�ファンでいっぱい

天気のよい日のセーヌ沿いはお散歩ファンでいっぱい

バカンスから戻って

日本とタイを渡り歩いた一ヶ月。
フランスに戻って参りました。

8年振りのタイは、とても良かった。
特に今回は、レンタルバイクを利用したり、徒歩で行けるところまで行ったり、自分たちの好きなように動いたことで旅がさらに面白くなった。

食事はやっぱり屋台がおいしい。楽しい。
バンコクに限らず、夜でも人通りがあるような町では、夕方18時頃からナイトマーケットが出る。これがいい。

パンガン島 ナイトマーケットの屋台

パンガン島 ナイトマーケットの屋台

日本では、祖母が私の到着日に他界し、16年間一緒に暮らしていた犬のぽぴどんも、2週間後に帰らぬワンとなるなど、悲しい別れが重なった。けれど、思い出を共有する両親と共に見送ることができた。

そして、8月2日には私たちの日本での結婚記念パーティー。

場所は、埼玉県羽生市。母が経営する蔵カフェ・ギャラリー樋ノ上

東京方面からわざわざ来てくれる人は少ないだろうな、と思っていたけれど、誘った友人はほとんど全員参加してくれた。本当に、嬉しい。と同時に、これまで誘ってもらったのに参加できなかった友人たちの結婚式を想って、改めて「参加できればよかったなぁ」と思う。

司会はこっしー。高校時代の友人。楽しい気分を盛り上げつつ、そつなく司会をこなしてくれるだろう…という期待をまったく裏切ることなく、パーティーを進行してくれました。感謝です。


パーティーの間に、コンサートを挟ませてもらいました。奏者は大学時代の友人で、プロのマリンバとトルン(ベトナムの楽器です)奏者の久美子とパーカッショニストの岡山くん。かっこいい&心に沁み入る演奏をしてくれた。「故郷」から始まり、フランスの曲や、久美子と岡山くんが作った曲など盛りだくさん。

ほんとうにありがとうございました!

2009年の手帳

帰宅すると、ポストに大きめの小包がむりやり入っていました。
宛先は夫。

なんだろねーと言いながら一緒に開けてみると、Action Contre la Faim(ACF)の2009年用の手帳が2冊入っていました。以前に、夫がスリランカで撮影した写真を頼まれて提供していたので、それを掲載した手帳をお礼にプレゼントしてくれたのでした。

ACFというのは、夫が2004年〜2005年に所属していたフランスのNGOです。
飢餓の根絶を目指して1979年に活動を始め、今ではフランスを代表するまでに成長しました。
食料供給・水・上下水システムの整備などを活動の根幹にしています。

とはいえ、長期的な食料自給を促すべきところで、ACFは、ともすると緊急避難的な食料供給に走りがちな傾向があり、その性格を修正していくのが、ACFの今後の大きな課題となりそうです。

ちょっと話がそれました。
今回送ってもらった手帳、すばらしく良く出来ていていました。

「全ての人に水を (De l’eau pour tous)」と表紙に書かれたその手帳。
「水」をテーマに、ACFが活動をしている地域の状況を豊富な写真と共に伝えています。

ただひとつ気になってしまったのは、この手帳が再生紙を使っているのか、また環境対応インクで印刷されているのか、ということです。とても立派で、写真は全カラーのこの手帳。

森林伐採がアフリカの乾燥地域に住む人びとの生活から「水」を奪っている現状を無視して、「水」についての手帳を作るとしたら、おかしな話です。今度、担当者に聞いてみたいと思います。

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